SCENE 01SOLO · AI PRODUCTION

チームでも、
ひとりでも。

前作はプロのチーム制作。今回は予算に合わせて、ひとり+AIで。約20分・100カット超のコンセプトムービーを、実質 約1ヶ月で。

LIGHTNING TALK2026CREATIVE INDUSTRY
タブレットで制作する若いクリエイターのアニメ調イラスト
01
SCENE 02Two Installments

今回、ひとり+AIを選んだ理由。

  • 予算を抑えたいというクライアントの要望に応えるため。
  • 第1弾と同じキャラクターが使え、キャラ設計を省略(ノウハウも活かせる案件)。
  • 半年でツールが進化し、“ひとり”でも成立するようになった。

「進化したから1人」ではなく、条件に合わせた選択

PCとモニター・絵コンテが並ぶ制作ワークスペースのイラスト
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プロのチームがPCに向かって協働するスタジオのイラスト
SCENE 03Before · 前作の体制

プロフェッショナルの分業

01プロ脚本家TVアニメ
02ディレクター(TVアニメのプロ)節目で演出チェック
03制作監督全体統括
04声優ボイス
05画像・動画 3人チーム制作・ディレクション:私

ディレクターは節目で関与(脚本完成=演出チェック/ラフ・試作=チェック&アドバイス。予算で常時ではない)。制作監督が全体を統括し、制作・編集もハンズオン。
高品質だが、人件費と調整コストは大きい。

03
SCENE 04After · 今作の体制

企画から編集まで、ひとりで

企画・シナリオ 字コンテ 素材生成 編集

予算は前作より縮小。足りない手数を、AIで補う

英/日2言語で制作。第2弾は音声も両方AI(第1弾は英語=声優・日本語=AI)。

表紙と同じ主役がデスクトップPCで集中して制作するイラスト
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SCENE 05Scale · 規模

1人が動かした物量

100+
カット数
20
尺(約)
1ヶ月
実制作(約・納品まで2ヶ月)
1
制作体制
05
SCENE 06Consistency · 最大の難所

講義室の、人物の固定

舞台はほぼ全編、大学の講義室。大勢が着席するため、アングルやシーンが変わるたびに「同じ人物を同じ席に」保つのが最難関だった。

位置座席の位置関係を示すマスター画像を複数用意し、生成時のリファレンスに。
背景構図違いの背景マスターのバリエーションも準備。
色・画風カラーと画風を固定するマスター画像も併用。

→ 半年で一貫性の精度が上がり、再生成が減った(背景・人物の位置関係も)。

アングルが変わっても、同じ人物が同じ席に
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SCENE 07Motion · 図解アニメ

セリフに連動する、図解

インフォグラフィックをセリフのタイミングに合わせて動かすカットが多く、画面内のテキスト表示も多い構成だった。「聞かせる」と「見せる」を同期させる作りだ。

しかも英語・日本語の2言語。予算と期間の都合で映像は1本(英語ベース)。そこに日本語音声を合わせる必要があり、セリフの長さもタイミングも言語で変わるため、図解との同期が難所だった。

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動画編集タイムラインを表示したモニターのイラスト
SCENE 08In Half a Year · 半年での進化

動画生成を、Seedance 2.0 一本に。

複数の動画AIの併用をやめ、Seedance 2.0 に集約。その理由。

  • 文字化けが少ない — インフォグラフィックが多く文字情報の多い本作に最適。文字込みで生成できた。
  • 元画の画風が変わりにくく、演出の表現力も高い。
  • 一本化で画風の統一感を保ちやすい。
  • 音声を渡せばリップシンクした動画も生成でき、音声をリファレンスにもできる。
  • コストは高めだが、今回の予算の範囲で可能だった。
08
SCENE 09Stack & Cost · ツールと費用

6つのAIと、その費用

司令塔・脚本・進行Claude Code
画像生成Codex(GPT-image-2)
動画生成Seedance 2.0
音声・ナレーションElevenLabs / MiniMax
効果音ElevenLabs
音楽・BGMSuno
AIツール利用料 合計
20万円
実制作 約1ヶ月(納品まで約2ヶ月)/ 約20分・100カット超
制作費ではなく、AIツールに支払った料金のみ。
09
SCENE 10What Made It Work · 効率化のカギ

何が、ひとりを可能にしたか

01
制御の一元化
指示・生成・整理を Claude Code に集約し、全工程を1か所から動かす。
02
マスター画像で一貫性をルール化
位置・色・画風をマスター画像で固定し、カット間のブレを抑える。
03
リテイクの速さ
人と人の往復(連絡・待ち)が消え、修正が即反映される。

ただし、品質チェックと演出の最終判断は人の仕事

複数モニターで制作を一元管理する司令塔デスクのイラスト
10
SCENE 11My View · 商業クオリティへの私見

商業クオリティに、
耐える体制とは

AIで“規模の壁”は越えられる。だが、最後に質を決めるのは人の判断だ。

  • 中心に置くのは「判断する人」。AIは“手数”(生成の速さと量)を担う。
  • 人は演出・品質の最終判断とディレクションを握る。
  • マスター画像でルールを固定し、一貫性を担保する。
  • 少人数+AIでも、判断の質が高ければ商業クオリティに届く。
表紙と同じ主役が前を向く躍動感ある締めのイラスト
SCENE 12Takeaway · まとめ

AIは「人の代わり」ではない。
1人を、何人分にもする道具だ。

体制
プロ+3人 → 1人
AI費用
約20万円
規模
100カット超・約20分
Thank You
BONUSもし時間が余れば · One More Thing

制作を一元化する、自作アプリ。

生成ツールは便利だが、複数に分散して不便。“一元化”したくて、Claude Code で自分用に開発した。

  • ノードベースの Canvas で、画像・動画・音声・効果音・BGM を一画面で生成・視覚化。
  • APIだけでなくMCP / CLI でも接続、サブスク範囲で使えるモデルも選べる。
  • 生成クリップをそのままタイムラインで編集、共有してフィードバックも。
  • 自作だからカスタマイズ自由
生成ノードキャンバスとタイムライン編集を一画面に統合した自作アプリUIのイラスト
SOLO · AI PRODUCTION
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